「通信・放送Week 2018」レポート - 4K・8K映像技術展 - 機材・コンテンツ制作・配信サービスなどが出展
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「通信・放送Week 2018」レポート

2020年に向けた 日本の通信・放送業界の最先端技術を体感!

2018年4月4日(水)・5日(木)・6日(金)の3日間、東京ビッグサイトにて「通信・放送Week 2018」が開催された。
本イベントは、「第18回 光通信技術展」「第2回 映像伝送 EXPO」「第1回[次世代]モバイル通信展」「第1回 4K・8K機材展」の合同展示会となっており、3日間で24,852名が来場した。その模様をレポートする。

  • 開会式(大テープカット)
  • 出展社ブース紹介
  • セミナー情報

通信・放送業界のトップが集結して華々しく開会

4月4日(水)9時30分から行われた開会式では、主催者であるリード エグジビション ジャパン代表取締役社長の石積忠夫をはじめ、通信・放送事業者などの業界を牽引する企業のトップ45名が参列したテープカットが盛大に行われた。

開会式(大テープカット)の様子

展示ブースで業界の最先端技術を体験

出展社はNHKやキヤノン、NEC、NTTコミュニケーションズ、京セラなど256社におよび、各ブースでは活発な商談が交わされていた。
その中から、注目を集めた主なブースを紹介しよう。

日本放送協会(NHK)

NHKのブースでは、NHKが中心となって開発を進めてきた次世代放送メディア「8Kスーパーハイビジョン」の視聴を行っていた。会場に設置された300インチの8Kシアターで、「紅白歌合戦2017 ダイジェスト」「ピョンチャン五輪 羽生結弦 SP」「サカナクション ライブ 2017 ミュージック」を上映。現在のハイビジョン放送の16倍となる3300万画素の解像度を持つ超高精細映像と、22.2chの立体音響により、臨場感と迫力が楽しめた。なお、NHKでは2018年12月から4K・8K放送の開始を予定している。

日本放送協会(NHK)

BOEジャパン(株)

液晶ディスプレイやデバイス販売を行っているBOEジャパンでは、8Kコンテンツ制作から配信、表示までの一連のシステムのデモンストレーションを展示。いち早く「リアルを超えた8Kの臨場感と感動」を、世界の人々が体験できるよう、コンパクトな8Kデコード・プレイヤーとBOE 8K配信システムを繋ぎ、映像制作・エンコ-ド・配信・運営までのトータル・ソリューションを提案した。具体的に8Kコンテンツの制作から展示までを体感することができ、来場者の関心を集めていた。BOE 8K配信クラウドシステムを使うことにより、8K放送のない国でも、スポーツ、サイネージ、教育、医療など、8Kの感動を体験することができるようになるという新たな提案に注目が集まった。

BOEジャパン(株)

キヤノン(株)

4K・8Kの映像機器の開発・販売を行っているキヤノンでは、4K UHD&Cinema RAW Light搭載、タッチパネルAF機能対応モデル「EOS C200」を展示。タッチ&トライで実際に操作感を確認できた。また、24型4KのHDRリファレンスディスプレイ「DP-V2420」や「DP-V2411」のデモ映像上映も行われていた。さらに、新規開発したスーパー35mm相当サイズの8K専用CMOSセンサーを搭載した8Kカメラや8K HDRディスプレイも展示され、活発な商談が行われていた。

キヤノン(株)

(有)ビビッド

低コストの4K中継車の運用を行っているビビッドは、大迫力の展示で来場者を驚かせた。実際に4K HDRに対応したイベント向けレンタル中継車を持ち込み、運用の様子を紹介。レンタルだけではなく販売もしており、レンタル回数が多い場合は購入したほうがコストが安くなるなど、現場本位の話が聞けた。

(有)ビビッド

(株)アイ・ディ・ケイ

デジタルマルチスイッチャーや映像信号延長器/分配器、スキャンコンバーターなどの、業務用映像システムに必要な機器の開発・製造・販売を行うアイ・ディ・ケイでは、HDMI信号を光ファイバーケーブルで長距離伝送するHDMIネットワーク延長器「NJR-T01UHD」「NJR-R01UHD」や、4系統のHDMI信号に対応した光ファイバー長距離伝送機器「NJR-T04HD」「NJR-R04HD」、そしてそれらをWebブラウザやLAN経由で制御する専用コントロールボックスを展示。実際にデモを見ることができた。これらの機器を使用することで、4K動画の配信をよりスムーズに、かつフレキシブルに構築できるようになる。

(株)アイ・ディ・ケイ

サンテレホン(株)

移動体通信にまつわる附帯設備などの商材を取扱うサンテレホンのブースでは、ユニークな製品が数多く展示されていた。業界初となるMIMO漏えい同軸ケーブルをはじめ、DASシステム、屋外用熱対策キャビネット、基地局セキュリティ商材など、幅広いラインアップは専門商社ならではだ。

サンテレホン(株)

(株)サンコーシヤ

世界で唯一の総合雷防護企業であるサンコーシヤは、雷に関する製品やサービスを多数展示。リアルタイムで高精度な落雷情報を配信する「ライトニングステーション」や、キャリーケース型の可搬型電源装置「Enewhere」、基地局に必要な接地関連製品・避雷針・通信ネットワーク製品、突然の落雷時でもネットワークや機器の遮断を防止する各種保安器(SPD)など、雷関連の機器が充実していた。また、新製品として実機デモが見られたのが「遠隔監視システム」だ。電源設備の負荷電流電圧、ネットワークカメラの映像、バッテリー・空調・燃料の状態などを遠隔地で一括管理できる。

(株)サンコーシヤ

日本テレガートナー(株)

移動体通信基地局向けの同軸コネクターや光製品、各種アクセサリーを提供している日本テレガートナーのブースでは、基地局向けの小型同軸コネクター「2.2-5シリーズ」や、各種アダプタが取り付けられるスプライスボックス「DINレール取付スプライスボックス」などを展示していた。ヨーロッパからの製品が中心となっており、日本にはない特徴をもつ製品が多く見られた。

日本テレガートナー(株)

日本電気(株)

NECのブースでは、光通信用のトランシーバーや10G-EPON FTTHシステムなどの展示のほか、展示製品に関連したブース内セミナーを無料で開催。5G時代におけるNECの事業コンセプトの紹介や、次世代IoTネットワーク規格「LoRaWAN」を用いたソリューションを具体的な実現イメージを交えて展示・紹介していた。

日本電気(株)

アンリツ(株)

モバイル端末やネットワークインフラ、通信用電子部品など、有線・無線に関わるあらゆる領域をカバーする計測ソリューションを提供するアンリツ。ブースでは、400GbEやPCIe Gen4/5などの高速インターフェイス評価用高性能BERT「シグナルクオリティアナライザ-R」や、100Gbpsまでの各種通信規格に対応したポータブルトランスポートテスタ「ネットワークマスタ プロ MT1000A」などの機器を展示。その他、光デバイスや高速電子デバイスなどの展示も行っていた。

アンリツ(株)

(株)フジクラ

各種最新の融着接続機を展示していたのが、フジクラだ。「多心光ファイバ融着接続機 70R+/19R+」は、高速接続11秒、高速加熱18秒の融着接続機。Bluetoothを搭載しており、周辺工具やスマートフォンと無線通信が可能となる。また、特殊ファイバに対応した「特殊ファイバ融着接続システム」のデモも行われていた。そのほか、多心光ファイバストリッパの新製品や光コネクタ用クリーナーも出品されていた。

(株)フジクラ

キーサイト・テクノロジー(同)

クラウド・データ・センターで用いられる各種インターフェイスの評価機器を中心に展示。PAM4に焦点を合わせたBERT「M8040A」、TDECQに対応した小型サンプリングスコープ「N109x」シリーズなどのデモが行われていた。

キーサイト・テクノロジー(同)

「通信・放送Week 2018」開催中は、多数のセミナーが開催

業界トップ39名が講演した専門セミナーでは、写真の通り、多くの聴講者で会場が埋め尽くされた。その中で、主立ったものをピックアップして紹介する。

セミナーの様子

5G実用化に向けた政策・研究開発への取組み [次世代]モバイル通信展 開催記念講演 4月4日(水)9:30~12:30

開会式のテープカット後に行われた基調講演。総務省の総合通信基盤局長である渡辺克也氏による総務省のワイヤレス社会に向けた取り組みの紹介や、NTTドコモCTOの中村寛氏によるAIやIoT、5Gについての紹介やパートナー企業との取り組みなどの解説、そしてEricssonのアジア太平洋地域担当CTO、Magnus Ewerbring氏による5G技術の応用と最新の開発状況についての考察などが語られた。

5G・データセンタ・IoTにおける光通信の最新技術トレンド 光通信技術展 基調講演 4月4日(水)13:30~15:30

最初に、日本電気執行役員常務の河村厚男氏が登壇。「5G時代におけるNECの社会価値創造への取り組み」というテーマで、来る5G時代に向けてNECがどのような次世代ネットワークの構築に取り組んでいるかを紹介。次に、China Mobile Research Instituteのチーフサイエンティスト、Chih-Lin I氏が登壇。「チャイナモバイルにおける5G展開戦略」と題して、同社のビジョンとソリューションの紹介、および未来のエコシステムなどにも言及した。最後に、Microsoft Corp. Azureインフラストラクチャチームのチーフネットワークアーキテクト Brad Booth氏が「マイクロソフトのデータセンタにおける光技術の進化」と題して、クラウドデータセンターで光が果たす役割の高まりと展望について講演した。

5G導入直前! KTの5G実現に向けた今後の展望 [次世代]モバイル通信展 特別講演 4月5日(木)13:30~14:15

5G時代が訪れたとき、ビジネスで成功を収めるためにはどうしたらいいのか。5G時代のサービス戦略について、KT Corp.の常務で、5G事業本部長のYongGyoo Lee氏が講演した。同氏は2018年ピョンチャン五輪向けの5Gプレコマーシャルサービス、ならびに5G大規模商用サービスの開発を担当。通常のモバイルサービスとは違う視点から、これからの5Gビジネスについて論じた。

4K・8K高度放送サービスと他分野活用に向けた取り組み 4K・8K機材展 開催記念講演 4月5日(木)10:30~12:30

2018年12月から開始される新4K・8K衛星放送についての講演。最初に総務省の大臣官房審議官(情報流通行政局担当)である奈良俊哉氏が登壇し、新4K・8K衛星放送の普及に向けた放送政策を説明した。次に、日本放送協会の技術局局長・副技師長の春口篤氏が登壇。「広がるスーパーハイビジョンの世界」というテーマで、NHKが長年開発に取り組んできたスーパーハイビジョンの実用放送開始とその後の展開について、また放送以外の8K技術の活用事例について紹介した。最後はソニーの執行役員コーポレートエグゼクティブの島田啓一郎氏が「4K・8K技術を活用してソニーが届ける『感動』のある暮らしと社会」というテーマで講演。同社の高性能カメラやディスプレイの技術開発について、そしてその技術がクルマ、医療といったIoTの分野でどのように生かされるかについて語った。

通信・放送連携による映像伝送技術の躍進 映像伝送 EXPO 特別講演 4月6日(金)10:30~12:30

この特別講演では、映像伝送の最先端の技術や取り組みについて3名が登壇した。まず日本電信電話の常務理事でサービスイノベーション総合研究所長の川添雅彦氏が登壇。2020年の東京オリンピックに向けて取り組んでいる「イマーシブテレプレゼンス技術Kirari!」を始めとした、オープンイノベーションの取り組みを紹介した。次はシスコシステムズのCTO、河野美也氏が登壇。「映像伝送をささえるネットワークアーキテクチャの進化」というテーマで、これから増大する映像伝送トラフィックに対応するためのネットワークアーキテクチャの進化について講演した。最後はAbemaTVの開発本部長である長瀬慶重氏が登壇。約25チャンネルの無料インターネットテレビ放送を行っているAbemaTVにおける映像伝送と今後の事業展望を語った。

次回は2019年7月17(水)〜19日(金)に開催決定!

「通信・放送Week 2018」は大盛況のうちに幕を閉じた。そして、次回の開催も決定。「通信・放送Week 2019」は2019年7月17日(水)から19日(金)まで、東京ビッグサイトで開催される。出展社数は今回の約2倍の規模となる約500社を予定。さらに通信・放送業界の最新情報をキャッチアップできるようになるだろう。
2020年の東京オリンピックに向け、通信・放送業界は5G時代へ本格的に突入する。日進月歩で進化する通信・放送の最先端技術や動向を知ることができる本展示会。来年もぜひご注目いただきたい。

  • 主催者:リード エグジビション ジャパン(株)

    〒163-0570 東京都新宿区西新宿1-26-2 新宿野村ビル18階

    お問合せ

    03-3349-8568 cbw-expo@reedexpo.co.jp

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